未経験で経理職への転職を目指す方等が既に日商簿記2級の取得が決めた方が最短で取得するための戦略の立て方と勉強法についてお伝えします。
当面の目標が「日商簿記検定2級合格!」と定まった方にとっては今後やるべきことがはっきりして計画が立てられるようになります。
「いつ簿記2級ホルダー」になるのかを意識している方には必読です!
1. 簿記2級取得までの道筋
未経験者にとって簿記というものの基礎を理解する必要があります。
従って2級を目指す方も基礎力を吸収するために以下の順序での取得を基本としましょう。
未経験者が経理職に就くためのアイテムのひとつとして簿記検定を選んだなら、最悪のケースとして2級が不合格になってしまった場合にも3級を取っておくためにも3級も受験することを強くお勧めします。
日商簿記検定は1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級と4つの区分となっております。
転職を意識した簿記の資格を取るなら簿記初級と原価計算初級は除外しましょう。
転職での資格として重視されにくいと思います。
1-1. 次の試験日の確認
まずやること、それは試験日程の確認です。
日商簿記検定の3級と2級の試験は2月・6月・11月の年3回あります。
この試験日程と「今がいつなのか?」「転職タイミング」「勉強時間がどのくらいとれるか」で戦略が変わってきます。
まずは主催者である「日本商工会議所」の公式サイトで正確な試験日程を確認しましょう。
ちなみに2020年6月14日に予定されていた試験は新型コロナウィルスの影響で中止になってしまったので11月15日に予定されている試験の受験者は通常よりも多くなることが予想されます。
1-2. 受験日と受験科目の設定
「試験日まであと何日か?」によって戦略が異なります。
次の試験日まで1か月未満の場合
初学者が1ヶ月で3級と2級の勉強を1ヶ月でやるのは厳しく共倒れとなる恐れが高いと思います。
従って最初の受験では簿記3級の合格に全力を尽くしましょう。
簿記2級の学習は簿記3級の受験後から始めましょう。
簿記3級が万一、不合格となってしまった場合には次回受験直前におさらいをしてリベンジしましょう。
ただし「明らかに勉強量が不足していた」と自覚のある方は簿記2級の学習をする前に模擬問題で合格レベルに達する程度に3級をマスターしてから2級へステップアップして受験するのが良いでしょう。
次の試験日まで1か月以上ある場合
次の様なステップであることを意識して現在と試験日を照らして検討します。
3級の勉強をして合格レベルまで達したら2級を勉強をして、試験日が近づいたら試験直前対策をします。
「2級の学習開始時期がいつから取れそうか」と次の試験日で2級を受験するかどうかを検討します。
もし次回の受験で2級までトライするのが厳しいようなら次々回での受験を目指しますが、3級の受験に差し支えない範囲でできるだけ2級の勉強は進めておきましょう。
初学者のために簿記3級・2級の試験勉強の時間や期間の目安については以下の記事をご参考にしてみて下さい。
2. 独学での簿記3級の試験勉強法
私のおススメの勉強法は以下の通りです。
使用するのは以下の4つです。
【テキスト】
・論点をインプットしてテキストに掲載されている簡単な基礎問題を解いていく。
【単元別個別問題集】
・まとまった単元で知識の定着を図るために練習する。
【過去問題集】
・全ての単元のテキストでの学習・問題集を終えたら時間を測って解く。
・解答用紙はコピーをしておき何回もチャレンジできるようにしておき、合格点(出来れば満点)がとれるまで解く。
【模擬問題集】
・過去問題集の1回目が終わったら時間を測って解く。
・解答用紙コピーと合格点まで繰り返すのは同じ。
・過去問と模試は2回目からは「問題を覚えているために解けてしまう」のを防ぐためにランダムに問題をチョイスしてみるなどして「結果がキチンと自分の実力として判断できる」ような工夫をする。
「漫画でわかる簿記」の様なものは一切読む必要はありません。
出題範囲や日商簿記についての詳細が知りたい場合には商工会議所の公式サイトを読むことをお勧めします。
既に簿記受験を決めているあなたには簿記の有効性等を改めて本などで読み返す必要もありません。
関連書籍を読む時間があるのならすぐにでもテキストを読んで問題を解く手を動かした方が合格が近づくことでしょう。
3. おススメのテキスト&問題集
簿記学校など簿記教育に実績のある発行元だと安心です。
模試の問題選定にも安心感があり合格点が取れるようになれば十分です。
それよりも一度決めたら同じテキストや問題集をやり続けることの方が大切です。
3-1. 私が考えるテキストの選定基準
- 大判であること(見開きで程よい情報量でページをめくり返すことが少なく進めやすい)
- 覚えたことをすぐに確認できるように小問題が程よく織り込まれていること
- 受験に無関係な情報が極力排除されていること
- 覚えることが整理されていて短文で見やすくまとまっていること
- 仕訳演習に辿りつくまでの説明が極力少ないもの
- 索引(用語によるインデックス)があること
以下の様な参考書を参考にしてみて下さい。
3-2. 私が考える問題集の選定基準
- 大判であること
- 解答用紙が別冊になっているか切り離し易い形式になっていること
- 解答に解説や参照先が記載されていること
簿記は仕訳の問題を解くのはパズルやクイズを解くような感じで結構楽しみながらできた!という人は多いと思います。
一番最初に少し理論的な内容を学習をしますが、すぐに仕訳を実際に書いてみるなど「手を動かしながら」の学習に移行します。
導入部分が頭に入らなかったりしてもそのまま読み進めて問題を解く単元まで出来る早く到達してしまいましょう。
そうすれば簿記の学習の継続は困難なものにはならないと思います。
簿記は最初の勢いがとても大切です。
4. 簿記2級の試験勉強法
3級の勉強を進めた後でしたら自分自身にあった勉強法が身に付いていると思います。
基本的には独学を継続されることをお勧めしますが独学の限界を感じる様でしたら通信教育や通学について検討してみましょう。
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