転職にとってサポーターは大変大きな存在です。
特に未経験の職種に転職をしようとしている方には転職活動初期にいろいろなサポーターがついているかどうかはその後の活動に大きく影響します。
私自身、これらのサポーターに囲まれ過去の転職を短期間で成功に導くことができ順調なキャリアアップをして年収にも仕事にも満足できて感謝しています。
この記事を読めばサポーター別のその役割・重要性をご理解頂けます。
そして転職活動に弾みをつけることができるでしょう。
1. 初動でつかめ!転職サポーター
ノウハウの補填、精神的な支え、経済的な支え、これらのバックボーンを得て始める転職活動とそうでないのではその差が明確に違います。
出来るだけ密かに始めて「困ったときに考えればいいや」とサポーター探しを後回しにしたくなる気持ちもあるかもしれません。
でも転職活動は時間との勝負という側面もありますので初動でサポーターを得ることはとても大切です。
上の記事で7ステップの1ステップ目にサポーターを得ることを挙げたのはそのためです。
2. 転職ノウハウを得るためのサポーターあれこれ
転職ってそんなにしょっちゅうやってるわけではないのでノウハウが無い方も多いと思います。
転職ノウハウの補強をするのにサポーターの力を借りることは重要です。
プロへの相談ができる公的サービスからご紹介しましょう。
おしごとアドバイザー
おしごとアドバイザーとは厚生労働省委託事業としてヒューマンアカデミー株式会社というが受託して開設している電話・メールによる就職相談サイトです。
相談に乗ってくれるのは全員キャリアコンサルタントの資格を持ったアドバイザーであることからしっかりとしたアドバイスが期待できます。
未経験職種へチャレンジする転職者の場合、転職エージェント等にマッチする案件ががないとなかなか連絡をもらえないといった悩みもあります。
公的機関は、転職市場における相談者の市場価値に関係なく相談に乗ってくれるところが良い点です。
応募書類の書き方や面接対策、志望企業・職種の方向性といった、転職に関して様々な相談にのってもらえます。
連結売上高800億円、グループ従業員数4,000人超の上場企業のヒューマンホールディングスのグループ企業が運営しているサービスなので安心です。
メールの返信には数日を要する場合があるようで、急ぎの場合には電話をお勧めです。
電話受付時間は平日は17:00~21:00。土日・祝日は、10:00~21:00と仕事をしながらの転職者にはありがたい時間設定です。
このサービス最大の弱点は電話での相談受付が担当制ではないことです。
つまり複数回の相談をすると「前回からの続き」というわけにはいかないところです。
カルテによる情報共有等はされるのかもしれませんが、人柄さえもわかってもらえるメンターの様な存在にはなり得ないところが残念な点です。
本当に初期段階の「まずはどうしたらいいの?」という時とか、ピンポイントで「面接の想定問答集を作っているのですがこの想定質問に自分ならどう答えていいかいいアイデア浮かばないんですよね?」なんて相談をすると良いかもしれませんね。
仕事上(または人生)の指導者、助言者の意味ですが、転職活動においては自分の転職活動を良く知った上で適切な指導・アドバイスをしてくれる人、と私は考えています。
ハローワーク
「ハロワ」「職安」等とも呼ばれる公共職業安定所です。
一般的にはブースに座って職員の方から求人情報を紹介してもらう、というイメージかもしれませんが、サービスそればかりではありません。
相談に乗ってもらえるので自分の活動の悩みを相談すれば答えてくれます。
公的職業訓練(ハロートレーニング)についても紹介してくれるので未経験の職種へチャレンジする場合には相談してみるのも良いでしょう。
正社員就職を目指すフリーター等を対象に就職支援を実施している「わかものハローワーク」といった窓口もあります。
子育てをしながら就職を希望している方に対し、子ども連れで来所しやすい環境を整備し、担当者制による職業相談、地方公共団体等との連携による保育所等の情報提供、仕事と子育ての両立がしやすい求人情報の提供など、総合的かつ一貫した就職支援を実施している「マザーズハローワーク」もあります。
ハローワークが設置されていない市町村において、職業相談・職業紹介等を実施している「ふるさとハローワーク」。
何でもそろうホームセンターの「ジョイフル本田」内に設置されているところもあります。
次は東京の仕事探しながら絶対おすすめのスポットです。
東京しごとセンター
東京にお住まい、お勤めの方なら絶対おススメなのが東京しごとセンターです。
東京しごとセンターは、東京都が都民の方の雇用や就業を支援するために設置した、<しごとに関するワンストップサービスセンター>です。
お一人おひとりの適性や状況を踏まえたきめ細やかな就業相談(キャリアカウンセリング)から、就職活動や就職後に役立つ知識・スキルを習得するための各種セミナーや能力開発、求人情報の提供・職業紹介まで、就職に関する一貫したサービスを提供しています。
都内で仕事をお探しの方でしたら、都民以外の方もご利用いただけます。
ヤングコーナー(29歳以下)、ミドルコーナー(30歳以上54歳以下)、シニアコーナー(55歳以上)の3つの年齢別コーナーに加えて、家庭と両立して働きたい方を対象とした女性しごと応援テラスの窓口を設け、東京しごと財団、民間の就職支援会社、ハローワークが一体となって、求職者の方のニーズに対応した特徴あるサービスを提供しています。
さらに、総合相談窓口では、起業・創業、NPO、自営型テレワーク等の多様な働き方や、職業適性、社会保険・年金等についての「専門相談」も実施しています。
30歳以上34歳以下の方については、原則としてミドルコーナーのサービス(民間就職支援会社のアドバイザーによる再就職支援サービス等)のご利用となりますが、ヤングコーナーの一部のサービスも併せてご利用いただけます。
とくにかくワンストップで転職に関するサービスが受けられるのがとてもありがたいです。
東京都の委託を受けて公益財団法人東京しごと財団が運営しており安心感もあります。
私はここで専属のキャリアカウンセラーについてもらい効率良く転職活動ができました。しかも会社の辞め時や小論文の添削まで面倒見てもらい私の転職活動のメンターとして助けてもらいました。
現在は専属カウンセラーまではサービス提供されていないみたいですが模擬面接等もあると思いますので東京在住、東京の企業への転職をお考えでしたら絶対に早めに行ってみて下さい。
飯田橋だけでなく国分寺にも「東京しごとセンター多摩」がオープンして多摩地区在住の方には通いやすくなりました。
次は求人企業の紹介がメインとは言え、初動での質の高いサポートが期待できる転職エージェントのご紹介をします。
対応する心構えについても簡単に触れますのでご参考にして下さい。
転職エージェント(人材紹介会社)
転職のノウハウから自己分析・棚卸しのお手伝い、そしてメインサービスである求人情報の紹介をしてくれます。
場合によっては応募企業の面接に一緒に付いてきてくれて顔つなぎまでしてくれることもあります。
また担当者が熱心に相談にのってくれたりアドバイスをしてくれることもあり相性のいい担当者に巡り合えればメンターになりうる存在です。
ビズリーチ等一部の会社は求職者も有料でサービスを受ける必要がありますが、ほとんどの転職エージェントでは求職者は無料でサービスを受けられます。
ただし…
気を付けたいのはこれらは厳密には「求職者へのサービス」ではない点に気を付けて下さい。
転職エージェントは求人企業に求職者を紹介して求人企業から紹介手数料を得ているビジネスモデルの上に成り立っています。
ですから全ては「お金を払ってくれる求人企業のために企業が望む人材を集める」という目的のもとにしてくれている、
そこを理解しているかどうかが、転職エージェントと良い関係を築けるかどうかの分かれ目になります。
以下の記事で詳しく解説していますのでご参考にして下さい。
求人情報の間口を広げるために複数の(最低でも5社以上)転職エージェントに登録することをおススメします。
ただ日本には15千社を超える転職エージェントがあると言われており、どの会社を選んで良いか分からない方も多いと思います
その辺のことも別の記事で詳しく解説したいと思いますが、今回は簡単におススメ3社に絞ってご紹介したいと思います。
未経験者の方が経理職を目指すなら経理系の仕事に強い会社を選ぶのは必須だと思います。
私は経理も経理以外の職種も採用側として転職エージェントに沢山の依頼をしてきた経験もありますが、経理職を採用する場合は経理に強いエージェントに必ず声をかけていました。
そこで私がおススメする経理に強い転職エージェントは以下の3社です。
【ジャスネットキャリア】
ジャスネットは会計・経理系に特化した転職エージェントなので登録必須です。経理採用には間違いなく声を掛けてきた会社です。
求職者への対応をしてくれる担当者も当然経理業務に詳しいので業務内容についても細かな配慮がされた情報提供も期待できるのと自分の適性等も経理業務の相性からアドバイスがもらえる期待大です。
実際に未経験者採用の経理求人も紹介してもらえます。
【MS-Japan(エムエス ジャパン)】
MS-Japan(エムエス ジャパン)はもう少し幅広く管理部門と士業に特化した転職エージェントです。
こちらも経理職に詳しい担当者がが多くしかも大手で特化した求人が豊富です。
【パソナキャリア】
パソナキャリアは大手で総合転職エージェントですが手厚いケアに評判も高く人材派遣業で業界最大手なのでそのチャネルを利用して独自の案件が豊富です。
また派遣社員のやりとりで企業へ入り込み内情に精通しているケースも期待できます。
派遣社員から直接雇用への切り替えを考える企業へのパイプが太いエージェントは未経験者にとって強い味方になる可能性があります。
次はノウハウ吸収とは別の観点からサポーターの重要性を解説します。
4. 家族を転職サポーター化する重要性
採用活動に苦戦した方や転職経験がある方はこんな経験はないでしょうか?
自分をさらけ出しながら受けた面接のあとに不合格の知らせを受けると自分を否定されたような気持ち…。
そんなときに孤独に一人で転職活動しているよりも家族や友達から励ましがもらえた方が気持ちが和らぎませんか?
少なくとも理不尽なことがあった時の気持ちのはけ口は必要です。
家族と十分に話し合い応援してくれる味方にすることはとても重要です。
逆にこっそり転職活動をしているのがバレて家族との関係がギクシャクするようなことになったら大変です。
サポーターどころか悩みの種となり転職活動に専念できないことにもなりかねません。
一方で転職には経済的不安が付きまといます。
そんな時に家族の経済的なサポートは何よりありがたいです。
親御さんによるもの、配偶者によるもの、色々な場面が想定されますが心強い金銭的なサポートの申し出は転職活動が続いてきたときにそのありがたみに気づくことでしょう。
例えば、入社時の給与等の条件面ではいまいちだけどキャリア形成にはドンピシャ!なんて企業に巡り合えた時にその選択を前向きに選択できるかどうかはこういった経済的な側面が効いてくるのです。
5. 友人・知人のサポーターの意外なメリット
家族同様、転職活動で根を詰めた時に気軽な話で気晴らしできるという側面もあります。
あまり期待しない程度に軽く「仕事を探している」ということを伝えておくと意外な情報をもたらしてくれるかもしれません。
「変な人を採用するリスク」を回避できるというメリットがあるので「人づての紹介」は意外に馬鹿にできないのです。
学校の恩師や先輩に久しぶりに連絡を取って会ってみる、なんてのもアリかもしれません。
頼りにされて悪い気はしないのではないでしょうか?
6. 会社関係の人はサポーターにしない
会社関係の人はどこで話が漏れるかわかりませんので転職活動をしようとしていることは内緒にしておきましょう。
愚痴の延長でポロっと言う、などは避けたいです。
転職を確実にやり遂げる人は大抵会社では退職を伝えた時に周りからビックリされるものです。
いかがでしたでしょうか?
サポーターと言っても色々ありますが、その効果はどれもとても重要です。
是非転職活動の序盤でこれらのサポーターの力を借りられる道筋をつけておいてはいかがでしたでしょうか?
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