今回は私が実際に作成した問答集をダウンロード出来る様にしましたのでご興味がある方はご覧になって、ご自身の問答集を作成する時のご参考にして下さい。
1. 面接の強い味方となる「面接想定問答集」
面接で緊張したり、質問にうまく答えられなくて後で反省しきり、こんな方も多いかもしれません。
度胸もあり普段から問題意識が高く頭の回転が速い人は必要ないかもしれませんが、通常は何かしら準備をすることで緊張も質問にあたふたすることもだいぶ和らげることができます。
模擬面接を受けたり、とにかく応募回数を増やして「場数を踏む」ことも一つの方法です。
そうは言っても書類選考で受からず、なかなか面接を受けることが出来ない時には特におススメなのが、「面接想定問答集」を作成しておくことです。
面接で初めて答えを考えるのと、ある程度事前にそのことに思いを巡らして答えるのでは面接での対応は全く違ったものになります。
私が作成していたものはこんな感じです。
では「面接想定問答集」の作成方法や注意点についてご説明していきましょう。
2. 面接想定問答集の作成方法
上記の私の例の様に質問、注意点、回答欄を作って自由記述する程度で良いと思います。
- 質問
- 注意点
- 回答欄
〔想定問答集項目1〕質問
「志望動機」や「3分間程度の自己PR」は大抵の面接で訊かれる質問ですから誰でも思いつくことでしょう。
面接の機会があれば「うまく質問出来なった質問」を加えたり「これは良く訊かれるな」と思ったものなどをどんどん追加していきます。
また私の様に転職回数の多い方は各会社をどの様な気持ちで志望して、どの様な気持ちで去ったのかを短い言葉で説明出来る様な「言葉選び」をすることが大切ですから事前に訊かれるであろう質問としてエントリーします。
未経験者の方なら当然として「何故、今までのキャリアを捨てて未経験の経理職を選んだのですか?」という質問は外せないですよね?
人によって重要度のある質問は異なります。
面接官になったつもりで「自分にツッコミを入れる」様な気持ちで質問を洗い出してみましょう。
転職サイトでの面接アドバイスコーナーや転職エージェントに訊いてみて「良く訊かれる質問」を増やしていくと良いかもしれませんね。
〔想定問答集項目2〕注意点
注意点には「その質問の本質は何か?」とか「自分の場合の禁句」とか「こういったことに注意して質問を構成すべき」といったことを書きます。
これは漫然と「ありふれた答え」にならないきっかけにもなりますので、出来るだけ記載することをおススメします。
〔想定問答集項目3〕回答欄
注意点に記載したことを意識しながら答えを書いていきます。
最初は面接で「喋る事」を意識せずアンケートに答える様な気持ちでも良いでしょう。
但し、最終的にはあまり長すぎない様にコンパクトに答えられるように「喋り言葉を意識した」答えに微調整していきます。
私の例では、赤字で注意点が書いてあります。
これは特に「この答えには要注意」というものを書いてます。
私は2社目、3社目、4社目と子会社の様な他人資本の入った会社を避けて転職先を選んできたのですが、今回の面接の相手は「子会社」だったのです。
この会社の面接に臨むために作った想定問答集では過去の選定基準に「独立資本だから」というものを重視していたことは「黙っておこう」という注意喚起のために書いてます。
3. 面接想定問答集作成の注意点
1番大切なのは面接の受け答えに「ストーリー性」があることです。
分かりやすい例は「前職の退職理由と今回の転職での志望動機がリンクしている」ことです。
「給料が安い」のが退職理由なのに「やりがいさえあれば前職よりも安い給料でも頑張ります!」って言われても「???」となってしまいます。
合格させるかどうかは別としても「今まで身に着けたスキルで活躍の場のある御社で年収が上げられると思ったからです!」の方が分かり易いです。
面接官をしてみると意外にこの程度の簡単なストーリー性さえ踏まえていない応募者に結構出会うものです。
私はその企業や面接官が転職経験が無かったり保守的な人だった場合に「転職回数が多いことが不利」だと考えていましたので、転職にストーリー性を持たせるためには結構腐心しました。
「半導体のエンジニア」⇒「旅行会社の営業マン」⇒「税理士事務所職員」⇒「事業会社経理マン」といった経歴で前半の節操の無さを意味あるキャリア形成期間として説明できるようなストーリーを用意しました。
未経験者分野への転職では「面接官の心に響かせる」ためのクライマックス。
「前職でのキャリア形成」⇒「キャリアチェンジのきっかけ」⇒「御社の志望動機」が一つの軸でぶれてない論旨になっていること、これを想定問答集によって点検することが何よりも重要です。
面接の想定問答集は単に「慣れる」ためにするのではありません。
言っていることに「矛盾が無いか?」、「筋が通っていることを言っているか」を検証することが事前に出来ることこそが最大のメリットなのです。
このことを肝に銘じて何回も見直しては答えを練り直していくことをおススメします。
更に質問によっては「禁句」が異なったりしますので会社ごとに微調整することもおススメします。
面接後は次の面接に備えて問答集をアップデートすることもお忘れなく。
4. 利用上の注意点
さて完成したら全ての質問に目を通して自分が面接で喋っているイメージを高めます。
場合によっては実際に声を出してみるのも良いかもしれません。
私は面接に向かう電車の中で見直していました。
ただ、一字一句暗記する様なことはやめておいた方が良いと思います。
面接官をしていると「上目遣いで言葉を思い出すように」面接での受け答えする応募者にも出会いますが、あまり印象は良くありません。
また問答集に似たような項目はあるものの「質問のされ方が微妙に違う」ために、「暗記した通りに答えてしまう」と「質問に答えていないこと」になってしまったりするのはイマイチです。
やはり面接中は「会話のキャッチボールに集中」すべきです。
絶対外せない項目は「注意点」として記載したり上記の例の様に「赤文字」で付記するなどして重要点を刷り込む様な感じで利用します。
回答例そのものを暗記するよりは「全体の流れ」を意識した見直しするくらいに留めた方が良いと思います。
5. 私の作成した面接想定問答集を公開します
ここまでさんざん偉そうなことをお伝えした割にはしょぼいかもしれませんが、私の作成例を公開します。
ご興味がありましたらエクセルファイルをダウンロードできますのでご参考にして下さい。
面接想定問答集の回答には正解はありません。
是非あなただけの回答を一つずつ思いを込めて記入していってみて下さい。
そして新たな第一歩を踏み出してくれることをお祈り申し上げます。
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