何も準備をしないまま立ち向かうのは危険です。情報収集と準備を念入りにして臨むことをお勧めします。
私自身も全くの畑違いの世界から経理の仕事に飛び込んだ転職組ですが、現在は収入も満足して仕事に励むことが出来ています。
また実際に経理職の採用を何度も経験してきており採用側がどんなことを考えて人材採用をしているのか、そんなお話もお伝えできると思ってこのサイトで当時の私を思い浮かべながら情報を発信しています。
今回は未経験で経理への転職に不安に感じている方に向け、何故経理への転職が未経験者にとって厳しいのか、その厳しい状況を逆転するためにするべきことをお伝えしたいと思います。
この記事を読めば「これから何をすれば良いか」がわかります。
自身のキャリアチェンジが「無謀な賭け」にならないように今すぐできる成功のステップを一つずつ駆け上がりましょう!
1. 経理が未経験者にとって転職しにくい理由
どんな仕事でも中途採用では即戦力を求めることが一般的ですがそのなかでも経理は経験者から優先して採用する企業が多い職種です。
それは簿記や税法など「共通言語のもとで働く」経理という仕事の特性によるものです。
どうしても専門用語がわからないと通じないことが多い職種であることから未経験者を一から教育している時間のない企業には敬遠されがちです。
しかも経理は決して人手不足ではなく応募者多数の人気職種と言えるため、未経験者にとっては「狭き門」となってしまうのです。
しかしだからと言って決して未経験者が転職できないわけではありません。
そのための準備、手順を7つのステップにまとめました。さっそく見ていきましょう!
2. 未経験が厳しい状況を逆転するためのステップ
【ステップ1】転職活動のサポーターをつける
サポートを受けられる体制は転職活動の初動こそ恩恵が大きい
まず転職活動を成功させるためには一人で闘ってはいけません。
1番の理由は味方になってくれたサポーターが有用な情報をもたらしてくれるからです。
例えばハローワークも今ではインターネットでのサービスが充実しています。
転職エージェントは単に求人情報を斡旋してくれるだけではありません。
沢山の有用な情報とともに応募企業に提出する職務経歴書の添削をしてくれる面倒見の良い担当者の方も沢山います。
東京しごとセンターという公的機関では模擬面接等、求職者の転職をサポートしてくれます。
私はここでサポート頂いたキャリアアドバイザーの方に沢山のことを教えて頂きました。
可能な限り全て受けられる体制をすぐにでも整えましょう。
この後のステップの様々な局面でこれらのサポーターが自分を助けてくれることに気づくと思います。
また、転職活動はともすれば孤独な闘いになるものです。
情報やサポートが受けられるだけではなくもっと身近なサポーターも大事になります。
身近なサポーターのありがたみ
精神的、経済的な支えが必要な時に「身近かなサポーターがいる」ありがたさを感じると思います。
一番は家族だと思います。
独身の方なら親御さん、既婚者ならパートナー、時にはお子さんすら強い味方となってくれるでしょう。
心配をかけてしまうから、準備不十分だと反対されそうだから、そんな理由から、できるだけ内緒で始めたいという方は多いと思います。
また家族と決して良好な関係を築けていない方もいますので無理にとは言いませんが、早い段階から誠意をもってご家族に打ち明けて力を貸してもらえるようにお願いしてみてはいかがでしょうか。
口では「すぐに仕事を変えるなんて我慢が足りない!」なんて言ってくる親御さんでも内心では「もし力になれるのであれば何とかしたい」そんな風に思って、人を紹介してくれたり経済的なサポートを申し出てもらえるかもしれません。
職場の方には転職を考えているのは伝えるのは控えましょう。どのようなルートで上司や人事部門の人に伝わるかわかりません。
ということで、良かったらこのサイト「GOTO!経理」もあなたのサポーターに加えてもらえたら嬉しいです。
次のステップでは経理の仕事を深く知る必要がありますが、サポーターを手に入れてからやるのと自分一人だけでやるのでは時間効率に大きな差が出てきます。
転職活動は時間との闘いでもあることを肝に銘じましょう。
【ステップ2】経理という仕事を大まかに知る
経理といっても様々な仕事があります。
詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。
網羅的に知りたい方は以下の記事をご参考にして下さい。
⇒簿記3級からの経理の仕事「営業取引の記録」
⇒簿記3級からの経理の仕事「決算仕訳の計上」
⇒簿記3級からの経理の仕事「決算確定」
経験の浅い人には任せてもらえない仕事もあれば、比較的未経験者でも取り組みやすい仕事もあります。
業務の詳細はいずれ個別の記事にしてご紹介したいと思いますが、ステップ1でご紹介しました通りサポーターなら資料を頂くことも簡単にできると思います。
以下の様な違いを理解して最初に狙っているターゲットとなりそうな仕事と将来目指したい仕事等が少しずつ見えてくると思います。
- どんな会社でもある業務と以下の様な違いで有無が異なる業務
- 経理と財務の違い
- 上場企業を始めとする大企業と中小企業と企業規模の違い
- 業種による違い
- 外資か日本企業か資本の違い
経理の業務についてある程度を理解が出来たら、自分の入社時、将来の経理になった自分イメージしつつ自分を見つめ直すステップに進みましょう。
別に過去の自分を反省するわけではありませんので気負わず読み進めて頂けたらと思います。
【ステップ3】自分のキャリアの棚卸し
キャリアの棚卸しは一言で言えば「これまで自分が何をやってきたのか」を洗い出す作業です。
エクセルを使ったり紙に書き出したり、いろいろな方法がありますが、ここでもサポーターに助けてもらって「キャリア棚卸し記入表」を頂いちゃいましょう。
自分のことを振り返り思い出しやすい工夫がされたキャリアシートで効率よく棚卸ししましょう。
経理の仕事がある程度イメージできた、自分のキャリアも整理が出来たらいよいよ自分だけの経理職のキャリプランを描いてみましょう。
テンプレートを用意しました。
無料でダウンロードできるので良かったらご活用下さい。
【ステップ4】経理職としての自身のキャリアプランをたてる
経理という仕事にキャリアチェンジ、高い志を動機にした方もいれば、やむにやまれず思い立ったという方もいると思います。
一連のステップの中で一番「自分の思い」をぶつけるところです。
まず最初はどんな大きな夢でも目標でも自分の気持ちに正直に「どうなりたいか?」から考えてみましょう。
そして、調べてきた「経理の各業務」と棚卸しした自分のキャリアを照らし合わせて、適したルートはどんなものなのかを少しずつ肉付けしていきましょう。
「立てた目標が大きいければ大きいほどやる気がみなぎる!」
「今の自分のキャリアはまだまだだけど一つ一つ階段を上っていこう!」
そんな気持ちを大切にして欲しいと思います。
詳しくは以下の記事で解説していますのでご参考にしてみて下さい。
そしてキャリアプランを立てたら専門家の意見を聞いてどんどん現実的なプランへと落とし込み作業をします。
恥ずかしいなんて気持ちは捨てて素直な心で専門家の意見に耳を傾け微調整を繰り返しながらブラッシュアップしていきます。
時には厳しい意見を言われるかもしれません。
でもそれはあなたのことを思っての言葉だと思いましょう。
そして言われる言葉を鵜呑みにするのではなく何度も何度も咀嚼して自分の頭で考えて結論を出すようにしましょう。
専門家の人たちは的を得たアドバイスを沢山くれると思いますが最終的な判断は自分自身がするものです。
そしてそこで導き出された答えを前に次のステップに進みましょう。
厳しい未経験のキャリアチェンジに立ち向かうあなたには次のステップが最も大切です。
【ステップ5】覚悟を決める
この記事の冒頭でお伝えの通り、未経験者が経理の仕事に就くには厳しい状況です。
かなりの努力が必要です。
くじける気持ちが沸いて来た時にこのステップを踏んでいるかどうかで踏ん張れるかどうかの分かれ目になることもあります。
そしてこのステップを前向きに捉えることが出来るかどうかは準備段階であるステップ1~4の出来栄え次第なのです。
キャリプランに示された自分が想像できるか、困難に立ち向かう気持ちになれるのか、自問自答してみましょう。
「大好きなテレビドラマを観る時間を削って勉強時間を捻出してやる!」
「転職の最適時期までは嫌な今の会社も我慢して勤め上げよう!」
人によって様々な覚悟で臨む必要があるでしょう。
以下の記事も参考にしてみて下さい。
覚悟を決めてそれが具体化したプランを目の前にしたら、仲の悪かった親御さんにも「助けて欲しい」と素直に言葉が出せるかもしれません。
そして…
「これはちょっと今の自分には厳しいな…」
と思ったなら焦らず方向転換も検討しましょう。
キャリアチェンジの方向を見直してみる、今の仕事をもうちょっと頑張ってみる、いろいろな選択肢があると思います。
家族ともいろいろとお話をしてみると良いかもしれません。
【ステップ6】キャリアプランと自分のキャリアを基に行動計画をたてる
キャリアプランができて厳しい転職活動に突入していく覚悟もできたら具体的な行動計画をたてましょう。
可能な限り具体的なスケジュールが入った計画にしましょう。
転職活動は仕事をしながらするのが普通です。
スケジュールがあいまいな計画ではどうしても日常や仕事の忙しさで遅々として進まず、安易な方向に流されていきます。
そのためにもキャリアプラン作成でテンションが上がった状態であっても現実の生活も考慮して無謀なスケジュールにならない様に注意しましょう。
行動計画もサポーターに見てもらってアドバイスをもらって何度も練り直して完成させましょう。
【ステップ7】計画に従って実行あるのみ
最後は実行あるのみです。
最初は思った通りにいかないことも多いでしょう。
その時はトライアンドエラーを繰り返して少しずつ自分のものにしていきましょう。
そんな時に身近なサポーターのありがたみに気づかされるのではないかと思います。
そしてキャリアプランや行動計画に見直しの必要を感じたら専門家のサポーターの力も借りてとにかく前に進みましょう!
最後にステップをもう一回おさらいしてみましょう。
【ステップ2】経理という仕事を大まかに知る
【ステップ3】自分のキャリアの棚卸し
【ステップ4】経理職としての自身のキャリアプランをたてる
【ステップ5】覚悟を決める
【ステップ6】キャリアプランと自分のキャリアを基に行動計画をたてる
【ステップ7】計画に従って実行あるのみ
このサイトではこれらのステップが効率的にかつ効果的に進められる記事を更新していく予定です。
是非、これからも記事を参考にして経理職へのキャリアチェンジを成功させて下さい。
新たな経理マンの誕生をお祈りしております。