未経験者向け「経理業務一覧表(4区分16業務)」

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経理にはどんな仕事があるの?
経理の仕事といっても多岐にわたります。
業務を4つに区分して一覧にしてみました。
以下の点に注意しながらご覧下さい。

  • 会社ごとにしなければならない経理業務は異なり「上場企業だけに課せられる業務」等もある
  • 会社ごとに組織体制や役割分担により担当部門が異なる業務もある

この記事では出来るだけ網羅的にどんな仕事があるかを一覧で見られるようにしてみました。
会社によって経理部門の仕事とは切り離している場合もありますが、経理担当者として携わる可能性を網羅されたものとして参考になるかと思います。
特に未経験の方が将来のキャリアプランを検討する際にお役立て頂けたら幸いです。

一覧表に記載された項目をクリックすると詳細な業務説明をするページにジャンプできます。
深く業務を理解したい方は目次としてご活用下さい。

1. 決算書作成関連業務

会社の取引に関するデータを集めて「仕訳」という形に落とし込み、法律や会計ルールに照らして適正に処理されていることを確認して、財務諸表に落とし込んでいくことが決算書の作成、決算作業となります。

【決算書作成関連業務一覧】
大項目中項目小項目詳細
営業取引の記録・日常発生する取引のうち、経理処理が必要なものを記録していく
・現預金の動きに伴って発生する取引が主となっている
取引の把握・証憑とは取引を裏付ける証拠書類
証憑の入手と突合・取引をした社内の担当者から提出を受けて取引を正確に把握する
伝票の起票・取引を具体的に会計ソフトに「仕訳」として入力する
会計ソフトへの入力・証憑からの入力
・起票した伝票類や提出された原票からの入力
・集計値からの転記
経費精算入力内容のチェック・経費精算ソフトの入力内容の精査
・データ取り込みs業
集計と残高チェック・入力項目ごとの入力漏れや妥当性チェック
取引の種類・主要な仕訳の取引は以下の通り
現金取引・現金取引を仕訳する
預金取引・預金取引明細を仕訳する
売上計上・「売掛金-売上高」の形で仕訳を計上
・証憑は自社発行の請求書や納品書控え・見積書控え等
仕入・経費・資産購入の計上・仕入科目-買掛金/経費科目-未払金/固定資産‐固定資産未払金の形で計上
その他の仕訳データの集計・計算と計上・日常の取引とは別に決算作業で必要な集計値を計上する
費用の見越・繰延の戻入・計上・費用‐未払費用/前払費用‐費用/の戻しと計上仕訳
棚卸し・在庫管理結果の反映
・期首棚卸高の戻入/期末棚卸高の計上
減価償却費の計上・減価償却ソフトからのアウトプット
引当金の計上・引当計算をした結果を計上
・賞与引当金/退職給付引当金/貸倒引当金/修繕引当金/製品保証引当金
資本取引・利益処分等を仕訳する
税効果会計・税効果会計に基づく計算結果を仕訳する
試算表の確定・会計ソフトに必要な仕訳データを適切に全て入力したら完了
計上漏れのチェック・チェックリスト等を使って月次・四半期・年次決算での計上漏れをチェック
各種残高のチェック・各種勘定科目/内訳科目の残高の整合性チェック・預金通帳口座別残高一覧・取引明細/売掛金残高一覧表
単体決算・決算書を作成して社内での確定手続きをして社外公表をする
財務諸表/計算書類の作成・貸借対照表/損益計算書/株主資本等変動計算書/キャッシュフロー計算書/注記/事業報告
社内手続き・取締役会での承認
連結決算・単体決算をまとめて連結グループ全体の財務諸表を作成する
対象会社のデータ回収・単体の試算表/連結作業に必要なデータ
連結決算作業・資本連結/債権債務の相殺/損益取引の相殺/未実現損益の消去
連結財務諸表の作成

2. 対外的業務

社内外への処理の業務を一覧にしています。

社内・社外のお金の流れにまつわるオペレーションから申告・監査対応・情報発信まで多岐にわたる業務があります。

【対外的業務一覧】
大項目中項目詳細
出納・現預金の出し入れに関するオペレーション
支払い業務・ネットバンキング/ファームバンキング
・資金繰りデータ
入金処理・請求書発行
・入金消込
申告業務・税金に関する申告書作成と納税
法人税等の申告・法人税/消費税/法人住民税/事業税/事業所税
源泉所得税の申告・給与/賞与/退職金/報酬・料金/配当金
償却資産税・固定資産
法定調書・給与/賞与/退職金/報酬・料金/利子・配当金/家賃/不動産売買
監査対応・監査や調査への対応
税務顧問対応・税理士/税理士法人の監査対応
・税務申告データ提供
税務署対応・税務調査の対応
監査法人対応・監査法人の監査対応
・会計法規
社内監査対応・監査役監査
・業務監査
開示・対外的に自社の財務データを発表・報告
税務署への開示義務・税務申告
金融商品取引法に基づく上場企業の開示義務・金融庁/証券取引所
・EDINET/TDnet
・自社公式サイト
会社法に基づく開示義務:決算公告・官報掲載
・新聞掲載
・電子公告
特定の株主や債権者から請求があった場合の開示義務・金融機関
・株主

3. 財務業務

資金を筆頭にした財産管理や運用が主な業務です。
企業の血液とも言える生命線を握っている重要な業務となります。

【財務業務一覧】
大項目中項目小項目詳細
資金管理・資金の残高を把握して入出金予定を立て実績を把握する
資金繰り・資金繰り予定表
・資金繰り実績表
資金調達・資金を調達する
融資・銀行対応
・定時報告
・融資手続き
社債の発行・社内手続き
・募集/発行手続き
株式の発行・社内手続き
・募集/発行手続き
・登記
投資・投資判断と資金調達
設備投資・回収可能性判断
・資金繰り/資金調達
M&A・回収可能性判断
・事業展開検討
・リスク判定
資産運用・余剰資金の有効的な運用

4. インフラ整備

主要な業務には適正なインフラ整備の上に成り立っています。
それを支えるために経理そのものとは異なる専門外のスキルも要求されます。

【インフラ整備一覧】
大項目中項目小項目詳細
社内規則・社内の規則やルールを整備して適正な会計/財務の運営基盤を整備
経理関連規則・会計諸規則/勘定科目計上ルール
J-SOX・財務報告が適正性を担保する内部統制の整備と運用・統制環境の整備/リスクマネジメント/統制活動/情報伝達/モニタリング/ITへの対応
IFARS・国際会計基準への対応・世界共通の会計基準
・強制適用が延期の状況
部門内処理・経理部門の適正・効率的な業務運営を推進
マニュアルの整備・指導体制/業務引継ぎ
・適正運用の担保
チェックリストの整備・日常業務の可視化
・業務の記録
・処理漏れの防止
・品質の確認
業務改善・PDCA
全社展開現場への理解促進・処理マニュアルの作成
・閲覧性の向上
・サポートと指導
関連システム環境の整備・運用・ERP等の基幹システム
・周辺システム環境
システムの導入・システム選定
・業務フロー設計
・システム要件定義
・テスト
・並行運用
・ERP/会計ソフト/BIツール/給与計算ソフト/資産管理ソフト/税金計算ソフト/原価計算ソフト/連結決算ソフト等
システムのリプレース・システム選定
・業務フロー設計
・システム要件定義
・テスト
・並行運用
・ERP/会計ソフト/BIツール/給与計算ソフト/資産管理ソフト/税金計算ソフト/原価計算ソフト/連結決算ソフト等
システムの運用保守・利用マニュアル
・トラブル対応
・サポートデスク
・冗長化/トラブル時のリスクヘッジ/利便性向上のための改修検討等
トラブル対応・トラブル対応
・サポートデスク
・ベンダーとの連携
・連絡窓口
・トラブル原因の切り分け

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